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採用の科学

BizReach社主催のプロリクルーターカンファレンスに参加してきたのでメモ。

Pro Recruiter Conference 2017

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参加のモチベーションは、もっとエンジニア採用うまくするために何かヒントは無いかなというのと、採用学の研究をされている横浜国立大学大学院の服部さんの話しを一度ちゃんと聞いてみたかったから。 会場は録音や撮影はNGとのことだったので、学びの要点をまとめておく。

他に特に面白かったセッションとしては、アマゾンジャパンのTalent Acquisition Managerの篠塚さんの話しはとても勉強になった。

プロリクルーターとは

アマゾンジャパンの篠原さんの話しの中で、プロリクルーターを高級なお寿司屋さんのメタファーで説明されており、すっと理解できました。

  • 高級なお寿司屋さん:顧客一人ひとりを細かく把握して、ニーズを見て提案できる
  • プロリクルーター:候補者個別の情報を見てどうマッチするかを判断して次の工程に適切にレコメンドできる

※回転寿司のように同じ寿司ネタをみんなに同じように出す=どの候補者に対しても同じ対応をする採用担当者をアメリカでは「ベンディングマシーン/自動販売機」と読んでいるようです

また、アマゾンジャパンでは、リクルーティングにフォーカスできる環境のために、採用に特化するプロリクルーター・採用業務のサポートをする人・プロセス全体を俯瞰して簡素化する人(Cost per Hireの最適化〜採用のアセスメントには莫大なリソースがかかるので、どう自動化して正しく採用するか)は明確に分けているとのこと。

最近エンジニア採用に注力していたので、漠然と人事 に興味を持つようになっていましたが、人事機能と採用機能は明確に分けていくべきとの話しを聞き、組織の改善そのものにも興味ありますが、採用・リクルーティングなんだなと理解できたのは学びでした。

※採用がおもしろいと感じるのは、面談で会った人に弊社のことを説明して、帰るときにはその弊社のことをより深く知って興味を持ってくれるようになってることに喜びを感じているようです

採用を科学する

先のアマゾンジャパンの篠原さんの話しとリンクしますが、服部さんによる採用学の話しも面白かったです。 「プロリクルーターの育成が急務」とのことで、いくつかの研究結果を聞けました。

2005年のChapmanの研究(おそらくこちらで、$11.95かかりそうだったのでAbstractしか読んでないですが、ハイパフォーマーに与える因子のメタ分析の研究結果。Applicant attraction to organizations and job choice: a meta-analytic review of the correlates of recruiting outcomes. - PubMed - NCBI)によると、リクルーターの行動が仕事や組織の特徴と同等に影響を及ぼしており、括弧内が「影響を及ぼしている度合い」として、以下の結果だったとのこと。

  • 仕事や組織の特徴(57)
  • リクルータの人柄(50)
  • リクルーターの振る舞い(26〜42)

また、リクルーターに対して候補者が「専門知識を保有している」「人物としてこの人は信頼できる」と認識できるかが重要とのことで、経験則ととても一致してました。

面談中、私の技術や組織やプロダクトに関する説明に興味持ってもらえたり、余談多く本心からの「個人的にはこんなことしていきたいんですよ〜」という話しに聞き入ってもらえた時は、候補者さんからのレピュテーション向上できたなと感じることができていたので、リクルータの能力値・言動が求職者の入社意思決定を左右しているのはそのとおりだなと。

他には、リクルーター言語化能力として言葉にするうまさが大切で、「優秀ですね」「コミュニケーション能力ありますね」という単語一つとっても腹落ちする言葉かどうかで変わってくるというのもその通りだと思います。うちの人事担当者はMTG中でも相手が吸収しやすい適切な言葉をていねいに使うのは、なんらかそういった教育を受けた・経験を積んできたのかなと改めて感じました。

服部さんの採用学に関する統計資料は【採用学 I】採用学研究所 服部泰宏准教授 ☓ ビズリーチ|「良い企業・成長する企業」の 採用活動の分析などにまとまっているので、一読の価値があるかと思います。

これからもエンジニア採用がんばってこう。

p.s. 服部さんの話しの中で、TOPパフォーマーの採用に関する研究は海外ではとても盛んで、記事を書く中でたまたま見つけたTop 15 Recruiting Statistics for 2014にはJobviteの統計によると米国労働者の71%は雇用/転職市場にいる、94%が転職にLinkedInを利用しているが採用側の利用は36%など、調べてみると色んな情報を得られそうです。 転職顕在層向けのサービスは当然として、これからはより転職潜在層へのサービスが増えてくるんだろうなと。